
「運動した方がいい」と言われても、痛くなりそうで身体を動かせないことはありませんか?
歩くと腰痛が悪化しそう。
肩を動かしたら、また痛くなりそう。
筋トレをしたあとに腰を痛めた経験がある。
以前運動したときに強い痛みが出て、それ以来運動を避けている。
運動不足だと分かっていても、怖くて一歩を踏み出せない。
慢性的な肩こりや腰痛がある方にとって、運動は「健康のために頑張ればいい」という単純な話ではありません。
痛みを経験したことがあるからこそ、身体を動かすことに慎重になるのは自然なことです。
「もっと動いてください」と言われても、「動いたらまた痛くなるのでは?」という不安があれば、なかなか実践できません。
一方で、痛みを怖がるあまり身体を動かさない状態が長く続くと、活動量が低下し、体力や身体を動かす自信が落ちてしまうことがあります。
その結果、さらに動くことが怖くなるという循環につながる場合もあります。
大切なのは、痛みを無視して無理に運動することではありません。
現在の身体の状態を確認し、自分が安全にできる動きから少しずつ活動範囲を広げていくことです。
慢性痛では、痛みそのものだけを見るのではなく、身体の動き、筋肉の緊張、活動量、過去の痛みの経験、睡眠や生活環境などを含めて考えることが大切です。
この記事では、慢性痛がある方がなぜ運動を怖く感じるのか、肩こりや腰痛と運動の関係、整骨院ではどのように身体の動きを確認するのか、そして無理なく運動を始めるための考え方について解説します。
・腰痛や肩こりがあり、運動すると症状が悪化しそうで怖い
・以前運動したあとに痛くなった経験があり、身体を動かすことを避けている
・ぎっくり腰などを経験してから、前屈や歩行が怖くなった
・病院で大きな異常はないと言われたものの、身体を動かす自信がない
なぜ慢性痛があると運動が怖くなるのでしょうか?
痛みがあるのに運動するのは危険ではないのでしょうか?
慢性痛がある方が運動を怖いと感じるのは、決して珍しいことではありません。
一度強い腰痛を経験すると、「また同じ痛みが起こるかもしれない」と考えるようになります。
肩を痛めた経験があれば、「腕を上げたらまた痛むのではないか」と不安になることもあります。
これは身体を守るための自然な反応の一つです。
もちろん、急性のケガや病気などによって安静や医学的な治療が必要な場合もあります。
強い痛みが突然出た場合や、今までになかった症状が現れた場合などは、自己判断で運動を始めるのではなく、まず必要な医学的評価を受けることが大切です。
そのうえで、大きな問題が確認され、身体を動かすことが可能な状態であれば、「痛いから一切動かない」という方法が必ずしも適切とは限りません。
身体を動かさないことで起こる悪循環
腰痛や肩こりが怖くなると、自然と身体を動かさなくなります。
歩く距離を短くする。
階段を避ける。
重い物を持たない。
肩を動かさない。
外出を控える。
仕事以外ではできるだけ身体を休める。
こうした行動は、その時点では「身体を守るため」に感じられます。
しかし、それが長期間続くと活動量が減少します。
活動量が減ると、筋力や持久力が低下することがあります。
身体を動かす機会が減ることで、以前は普通にできていた動作にも自信がなくなる場合があります。
そして、
「動かない」
↓
「体力が落ちる」
↓
「少し動いただけで疲れる」
↓
「やっぱり動くのは怖い」
↓
「さらに動かなくなる」
という循環につながることがあります。
もちろん、すべての慢性痛がこの流れになるわけではありません。
しかし、痛みへの恐怖によって活動を制限している方では、このような悪循環を意識することが重要です。
脳や神経は過去の痛みを学習します
慢性痛を考えるうえでは、脳や神経の働きも重要です。
私たちの身体には、危険を感じたときに身体を守る仕組みがあります。
例えば、以前前屈したときに強い腰痛が出たとします。
その後、前屈しようとすると、
「また痛くなるかもしれない」
と身体が警戒することがあります。
すると、痛みが実際に出る前から腰周辺へ力が入ったり、動きを小さくしたりすることがあります。
肩でも同じです。
以前腕を上げて痛かった経験があると、腕を上げる瞬間に肩や首へ力が入り、動作がぎこちなくなることがあります。
これは「痛みは気のせい」という話ではありません。
実際に身体の緊張や動きが変化しています。
そのため、慢性痛への対応では、痛い場所だけを見るのではなく、痛みによってどのような動作を避けるようになったのかを見ることも重要です。
「痛みが怖い=運動してはいけない」ではありません
ここで注意したいのが、「運動が怖いなら無理に運動しなくていい」という考え方だけで終わらせないことです。
必要な医学的確認が済んでいて、身体を動かせる状態であれば、安全な範囲から少しずつ動きを取り戻すことが大切になる場合があります。
重要なのは、いきなり以前と同じ運動量へ戻すことではありません。
例えば、長時間歩くことが怖いなら短い距離から始める。
前屈が怖いなら浅い範囲から動かしてみる。
肩を上げることが怖いなら、無理のない角度から確認する。
このように、自分の現在の状態に合わせて段階を作ります。
「頑張った量」より「安全にできた経験」
慢性痛の運動では、「何回できたか」「何キロ歩いたか」だけを評価する必要はありません。
むしろ、
「今日は痛みを気にしながらも歩けた」
「以前より少し前屈できた」
「肩を動かしても必要以上に力が入らなかった」
「買い物へ行くことができた」
という経験も重要です。
身体に対して、
「この動きなら大丈夫だった」
という経験を少しずつ増やしていくことが、運動への自信につながる場合があります。
運動への恐怖をどうサポートするのでしょうか?
痛いのに無理やり運動させられるのでしょうか?
「整骨院で運動をすすめられたら、痛くても我慢してやらされるのでは?」
このような不安を持っている方もいるかもしれません。
当院では、そのような考え方ではありません。
大切なのは、今の身体でどこまでなら安全に動けるのかを確認することです。
そのため、まず初回カウンセリングを重視します。
いつから症状があるのか。
どの動作が怖いのか。
以前どのような痛みを経験したのか。
運動するとどのように症状が変化するのか。
仕事ではどのくらい身体を使うのか。
普段どの程度歩いているのか。
こうした情報を確認します。
「何が怖いのか」を具体的にします
「運動が怖い」といっても、その内容は人によって違います。
腰を曲げるのが怖い。
歩くのが怖い。
階段が怖い。
重い物を持つのが怖い。
スポーツへ復帰するのが怖い。
肩を上げるのが怖い。
車の運転が怖い。
旅行へ行くのが不安。
このように具体的にしていくことで、どの動作から取り戻していくのかを考えやすくなります。
「運動してください」と言われるだけでは不安が残ります。
何を、どの程度、どのように行えばよいのかを理解することが大切です。
身体の検査では実際の動きを確認します
当院では、痛みの場所だけを見るのではなく、実際の身体の動きを確認します。
例えば腰痛であれば、
前屈。
後ろへ反る動作。
身体をひねる動作。
しゃがむ動作。
立ち上がり。
片脚で立つ動作。
歩行。
必要に応じてこうした動きを確認します。
肩こりや肩の痛みであれば、
首を左右へ動かす。
腕を前から上げる。
腕を横から上げる。
肩甲骨を動かす。
背中を動かす。
こうした動作を確認します。
重要なのは、「できるか、できないか」だけではありません。
どの段階で動きが小さくなるのか。
どこへ力が入りやすいのか。
左右差があるのか。
どの動作で不安が強くなるのか。
こうした部分を確認します。
施術だけでなく「動ける身体」を考えます
当院では、その場しのぎではなく根本改善を目指し、施術後に身体を使える状態へつなげることを大切にしています。
例えば腰痛の場合、腰だけを施術するとは限りません。
股関節。
骨盤。
背中。
脚。
体幹。
これらがどのように動いているのかを確認します。
肩こりの場合も、肩だけを見るのではありません。
首。
肩甲骨。
背中。
胸郭。
姿勢。
呼吸。
こうした部分を含めて身体の動きを考えます。
身体は一部分だけで動いているわけではないからです。
脳と神経の働きにも着目します
慢性痛では、脳と神経の働きに着目することも重要です。
身体が痛みを経験すると、動作に対して警戒しやすくなることがあります。
そのため、当院では脳と神経の働きに着目したアプローチも行っています。
もちろん、すべての痛みを脳や神経だけで説明するわけではありません。
身体の状態を確認しながら、必要な部分へアプローチします。
特に、「動くと痛くなるのでは」という不安が強い場合には、無理に動作の限界まで挑戦するのではなく、安心して動ける範囲から始めることを大切にしています。
慢性痛の運動はどこから始めればよいのでしょうか?
いきなり30分、1時間運動する必要はありません
慢性痛があり、しばらく運動していなかった方が、いきなり長時間の運動を始める必要はありません。
現在どの程度なら無理なく動けるのかを確認します。
例えば、30分歩くと腰がつらくなる方なら、最初から30分歩き続ける必要はありません。
短い時間から始める方法があります。
重要なのは、「今できる量」を基準にすることです。
まずは「できる動き」を見つけます
運動というと、筋トレやランニングを思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし、最初から本格的なトレーニングをする必要はありません。
例えば、
ゆっくり歩く。
椅子から立ち上がる。
肩をゆっくり動かす。
軽く身体をひねる。
四つ這いになる。
呼吸をしながら身体を動かす。
こうした基本的な動きから始めることもできます。
「これならできる」という動きを見つけることが第一歩です。
腰痛なら「5分歩く」ことからでもよい場合があります
例えば、現在ほとんど歩いていない方であれば、短時間の歩行から始める方法があります。
5分程度歩いてみる。
その後の身体の状態を確認する。
翌日の状態を確認する。
問題がなければ、少しずつ時間を増やす。
このように段階を作ります。
もちろん、5分が全員に適しているという意味ではありません。
人によって開始量は異なります。
大切なのは、「一般的に何分」という数字より、自分の身体に合ったスタート地点を見つけることです。
体幹トレーニングも簡単な動きから
慢性腰痛では体幹トレーニングが役立つ場合があります。
ただし、いきなり長時間のプランクをする必要はありません。
呼吸をしながらお腹へ軽く力を入れる。
仰向けで脚をゆっくり動かす。
四つ這いで身体を支える。
立った状態で重心を移動する。
こうした動作から始めることもできます。
体幹トレーニングの目的は、「とにかく腹筋を硬くすること」ではありません。
身体を動かしながら、必要なタイミングで身体を支えられることが重要です。
「少し痛い=失敗」と考えすぎないことも大切です
慢性痛の運動では、少し身体の違和感を感じただけで、
「やっぱり運動は危険だ」
「また悪化した」
と考えてしまうことがあります。
しかし、身体の状態は毎日同じではありません。
睡眠不足の日。
仕事が忙しかった日。
長時間座っていた日。
精神的に疲れている日。
こうした条件によって、痛みの感じ方が変化することもあります。
そのため、一時的な違和感があっただけで「すべて失敗」と判断する必要はありません。
一方で、明らかに症状が強くなっている場合や、普段とは違う症状が出た場合は無理をせず、運動量を見直したり、必要に応じて医療機関へ相談したりすることが大切です。
・慢性痛で運動が怖くなるのは、過去の痛みを経験したことで身体や脳が動作を警戒する自然な反応が関係する場合があります。
・腰痛や肩こりでは、痛い場所だけを見るのではなく、身体の動き、活動量、生活背景、過去の痛みへの不安などを含めて考えることが重要です。
・運動は痛みを我慢して頑張ることが目的ではなく、自分に合った安全な範囲から始め、少しずつ活動できる範囲を広げていくことが大切です。
運動が怖いと感じている方へ、「もっと動いてください」と言うだけでは十分ではありません。
過去に強い痛みを経験していれば、身体を動かすことに不安を感じるのは自然なことです。
だからこそ、まずは「何が怖いのか」を整理してみてください。
歩くことが怖いのか。
前かがみが怖いのか。
筋トレが怖いのか。
重い物を持つことが怖いのか。
スポーツへの復帰が怖いのか。
怖い動作を具体的にすることで、そこから段階的に身体を使う方法を考えられます。
大切なのは、痛みを無視して無理に動くことでも、怖いから身体をまったく動かさないことでもありません。
今の身体で安全にできる動きを見つけ、少しずつ「動いても大丈夫だった」という経験を積み重ねることです。
ひがし整骨院、八戸ノ里ここから整骨院、長瀬ここから整骨院では、肩こりや腰痛の場所だけを見るのではなく、実際の身体の動きや生活背景まで確認しながら施術を行います。
初回はカウンセリングを大切にし、いつから症状があるのか、どの動作が怖いのか、仕事や日常生活でどのように身体を使っているのかを確認します。
施術では、ソフトでも変化する整体を大切にし、身体の反応を確認しながら必要な刺激を選択します。
さらに、必要に応じて体幹トレーニングや姿勢改善なども取り入れ、施術を受けるだけではなく、自分自身でも身体を動かせる状態を目指します。
「運動した方がいいのは分かっているけれど怖い」
「腰痛が再発するのが怖くて歩けない」
「肩を動かすことに不安がある」
「筋トレをすると痛くなる」
このようなお悩みがある方は、無理に運動量を増やす前に、現在の身体の状態を一度確認してみてください。
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まずはご相談ください。
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柔道整復師 東剛士が監修しています
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