
「もう20年も腰が痛い」「どこへ行っても変わらない」「年齢のせいと言われた」
こうした慢性腰痛の悩みは、本人にしか分からない消耗があります。検査で大きな異常が見つからないことも多く、周囲に理解されづらいのもつらいところです。
ここで大事な前提を一つ置きます。
長く続く腰痛は、もちろん体の状態が関係します。しかしそれだけで説明できないケースが少なくありません。
痛みが長引くほど「痛みの感じ方」そのものに影響する要素が増え、体だけを見ていても改善が頭打ちになりやすいのです。
本記事では、慢性腰痛が「体の問題だけではない」理由を、できるだけ分かりやすく解説します。
さらに、今日から取り組める現実的な改善の考え方もお伝えします。
なお、激しい痛みやしびれ、発熱、体重減少、排尿排便の異常などがある場合は、整骨院の前に医療機関での評価が優先です(後半で詳しく触れます)。
・腰椎ヘルニア、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛と言われたが、説明に納得できていない
・骨盤矯正で治らなかった方、マッサージで治らなかった方
体だけ見ても説明しきれない「慢性腰痛」の正体
3-1 痛みは「壊れ具合」だけで決まらない
痛み=組織の損傷、と思われがちですが、実際の痛みはそれほど単純ではありません。
同じ画像所見(レントゲンやMRI)でも、痛みが強い人とほとんど痛くない人がいます。
これは「痛みが脳で作られる感覚」であり、体からの情報だけでなく、脳の解釈が関わるためです。
誤解してほしくないのは、「気のせい」ではありません。
痛みは本当に起きています。ただ、痛みの強さや続き方は、筋肉・関節・神経などの体の要因に加えて、睡眠、ストレス、恐怖心、安心感、生活習慣などが複雑に絡み合って決まります。
3-2 「痛みの記憶」と過敏さ
長く続く痛みでよく起きるのが、痛みのシステムが過敏になる状態です。
本来なら小さな刺激は「問題なし」と処理されますが、慢性化すると「危険かもしれない」と過剰に警戒し、痛みとして出やすくなることがあります。
この状態では、筋肉をほぐす、骨盤を整える、注射をする、といった“局所への対処”だけでは、戻りやすさ(再発っぽさ)が残ることがあります。
なぜなら、体の一部を変えても「痛みを出しやすい判断」をしているシステムが変わっていないからです。
3-3 自律神経と慢性腰痛はつながりやすい
「腰が痛いだけなのに、眠りが浅い」「不安感が強い」「胃腸の調子が落ちる」
こうした訴えは珍しくありません。慢性痛はストレス反応と結びつきやすく、交感神経が優位になりやすいと言われています。
交感神経が優位な状態が続くと、体は常に“戦闘モード”に入りやすくなります。
筋肉が緊張し、呼吸が浅くなり、血流や回復力が落ちやすい。結果として腰周りがこわばり、さらに痛みが出やすい、という循環に入ることがあります。
ここでの盲点は、「自律神経が乱れているから腰が痛い」と単純化することです。
逆もあります。腰痛が長引くことで睡眠が崩れ、気分が落ち、結果的に自律神経が整いにくくなる。
つまり一方向ではなく、相互に影響し合います。
3-4 「怖さ」が動きを奪い、痛みを固定化する
慢性腰痛で非常に多いのが、痛みへの不安から動きが減ることです。
動かないと筋力や持久力が落ち、関節や筋肉が硬くなり、少しの動きでも負担に感じやすくなります。
すると「やっぱり動いたら痛い」と確信が強まり、さらに動けなくなる。
この悪循環は、意志が弱いから起きるのではありません。
痛みがある人が“守ろうとする”のは自然な反応です。
だからこそ、根性論ではなく、段階的に安心して動ける設計が必要になります。
「体+脳+生活」で組み直す、現実的な改善戦略
ここからは、「体の問題だけではない」慢性腰痛に対して、現実的に何を組み直すと良いかを整理します。
4-1 まず確認:医療機関の評価が優先のサイン
次のような症状がある場合は、整骨院で様子見をするより、医療機関での評価を優先してください。
・安静にしていてもどんどん痛みが増える
・発熱、強いだるさ、原因不明の体重減少
・転倒など明確な外傷後で骨折が疑われる
・足の力が入りにくい、感覚が急に鈍い
・排尿・排便の異常(我慢できない/出にくいなど)
・夜間痛が強く、睡眠が破壊されるレベル
慢性腰痛の多くは危険な病気ではありませんが、見逃してはいけない例外もあります。ここを押さえた上で、次に進みます。
4-2 「評価」を変える:痛い場所=原因の場所とは限らない
腰が痛いと腰だけを施術しがちですが、慢性化しているほど、原因が一箇所に固定されていないことが多いです。
例として、股関節の硬さ、胸郭(背中〜肋骨)の動きの悪さ、呼吸の浅さ、足首の使いづらさなどが、腰の負担を増やしていることがあります。
また、デスクワークが長い人は肩こり・首の痛みとセットで、体全体が緊張しやすい傾向もあります。
大切なのは「どこが悪いか」より、「どうすれば腰に負担が集中しない体の使い方になるか」です。
ここが、レントゲンの所見や“歪み”の説明だけで終わってしまうアプローチの弱点になりやすいポイントです。
4-3 「短期の変化」と「長期の安定」を分けて考える
慢性腰痛は、1回で劇的に変えるより、
・短期:痛みの警戒を下げる(安心して動ける土台を作る)
・長期:再燃しにくい体力・習慣にする
この2段階で考える方が現実的です。
短期で狙うこと(例)
・筋肉の過緊張を下げる
・呼吸を深くしてリラックス反応を引き出す
・痛みが出にくい動き方・姿勢のコツをつかむ
・「やっても大丈夫」という安全学習を増やす
長期で狙うこと(例)
・弱っている筋群や持久力の底上げ
・活動量の回復(歩く、家事、仕事の耐久性)
・睡眠の質の改善
・ストレス下でも崩れにくいセルフケアの定着
「ずっと通わせるため」ではなく、「自分で整えられる範囲を増やす」方向が、長い腰痛ほど結果につながりやすいです。
4-4 今日からできるセルフケアの柱(無理のない範囲で)
ここでは一般的に取り組みやすい柱を紹介します。痛みが強い日は無理に行わず、“できる強度に下げる”のがコツです。
1)歩行(まずは短くてOK)
長時間の運動が無理でも、短い散歩を分割して行うだけで十分意味があります。
ポイントは「痛みが増えない範囲で、翌日に残りにくい量」。
少なすぎてもOKです。
積み上げが大事です。
2)呼吸(浅さのリセット)
胸や肩だけで呼吸していると、体が緊張しやすくなります。
仰向けで、鼻からゆっくり吸って、口から細く長く吐く。
これだけでも腰周りのこわばりが変化する人がいます。
3)動きの練習(ストレッチより“動作”)
慢性腰痛は「柔らかさ」より「コントロール」が問題になることがあります。
いきなり強いストレッチをするより、骨盤を前後に小さく動かす、股関節を軽く回すなど、“小さく動ける”体験を増やす方が安全です。
4)睡眠の優先順位を上げる
睡眠不足は痛みの感じ方を強めやすい要因です。
完璧に眠ろうとするより、就寝前のスマホ時間を少し減らす、湯船で体温を上げる、カフェインの時間を調整するなど、できるところからで十分です。
4-5 「骨盤矯正で治らなかった方」「マッサージで治らなかった方」へ
この言葉は、とても大事なヒントを含みます。
骨盤や筋肉が関係していない、という意味ではありません。むしろ関係している場合が多いです。
ただ、慢性腰痛では「整える」「ほぐす」だけでは足りず、次の要素が抜け落ちやすいのです。
・なぜ同じ負担が繰り返されるのか(動作・生活・仕事の条件)
・痛みへの警戒(怖さ、不安、我慢の積み重ね)
・回復の土台(睡眠、活動量、ストレス)
・“良くなった状態を維持する設計”(セルフケア、運動の段階づけ)
つまり、施術が無駄だったのではなく、「施術だけで完結するタイプの痛みではなかった」可能性があります。
ここを整理できると、次の一手が見えてきます。
・痛みは「壊れ具合」だけでなく、脳の解釈、睡眠、ストレス、自律神経、活動量などが絡む
・慢性化すると“痛みが出やすい状態”が固定化しやすく、局所ケアだけでは頭打ちになりやすい
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