「あ〜痛い」「もう治らないかも…」

慢性的な痛みを抱えていると、こんな風に思ってしまう方も多いのではないでしょうか？

実は、痛みを感じるのは、必ずしも身体に異常があるからとは限りません。

私たちの脳には、痛みを感知し、増幅させる働きがあるのです。

この記事では、痛みと脳の深い関係性について解説し、痛みを悪化させてしまう原因や、痛みと上手に付き合うための方法をご紹介します。

もしあなたが、長引く痛みで悩んでいるのであれば、ぜひ最後まで読んでみてください。

長期にわたって痛みを抱えている方

痛み止めを飲んでもなかなか良くならない方

痛みについて詳しく知りたい方

痛みと脳の関係性

痛みを感じるメカニズム

痛みを感じるメカニズムは、複雑で奥深いものです。

一般的に、身体に刺激が加わると、その情報は神経を伝わって脳に送られます。 脳は、この情報を処理し、痛みとして認識します。

しかし、痛みは単に身体からの信号を受け取るだけでなく、私たちの過去の経験、感情、ストレスなど、様々な要因によって影響を受けます。

ペインマトリックスとは？

ペインマトリックスとは、脳の様々な領域が複雑に組み合わさって形成される、痛みを司るネットワークのことです。

ペインマトリックスは、身体からの痛み信号だけでなく、過去の痛み経験や、痛みに対する恐怖心などの心理的な要因も処理します。

そのため、身体に異常がなくても、ペインマトリックスが過剰に活性化されると、痛みを感じてしまうことがあります。

痛みを悪化させる要因

痛みを悪化させる要因は、様々です。

• 痛みに対する恐怖心
  痛みを感じると、「もっと悪化するのではないか」と不安になりがちです。
  このような恐怖心は、ペインマトリックスを活性化させ、痛みを悪化させる可能性があります。
  
  
• 痛みに意識を集中すること
  痛みを感じると、ついつい痛みに意識が集中してしまいます。
  しかし、痛みを意識しすぎると、ペインマトリックスが過剰に反応し、痛みが増幅されることがあります。
  
  
• 休養不足やストレス
  休養不足やストレスは、身体のバランスを崩し、痛みを感じやすくなります。
  
  
• 間違った情報
  インターネットなどで得た間違った情報によって、痛みについて過度に心配したり、間違った対処をしてしまうことがあります。

痛みと上手に付き合う方法

痛みに意識を集中させない

痛みを感じたときに、痛みから意識をそらすことは大切です。

• 深呼吸: 深呼吸をすることで、リラックス効果が得られ、痛みを軽減する効果が期待できます。
• 気を散らす: 音楽を聴いたり、本を読んだり、散歩をするなど、好きなことをして気を散らしましょう。
• イメージトレーニング: 気持ちの良い場所をイメージしたり、リラックスできる音楽を聴きながらイメージトレーニングを行うのも効果的です。
  
  

身体を動かす

痛みがあるからといって、ずっと安静にしてしまうのは逆効果です。

適度な運動は、血行を良くし、筋肉の緊張をほぐす効果があります。

ただし、痛みが増すような運動は避け、無理のない範囲で行うようにしましょう。

専門家への相談

痛みについて一人で悩まず、専門家（医師、柔道整復師など）に相談することも大切です。

専門家から適切なアドバイスや治療を受けることで、痛みを改善できる可能性があります。

睡眠の質を高める

睡眠不足は、痛みを悪化させるだけでなく、免疫力を低下させ、様々な病気のリスクを高める原因となります。

質の高い睡眠をとるために、規則正しい生活リズムを心がけ、寝る前のスマホの使用は控えましょう。